一橋「側室になるか?」
莉奈「ふざけるなっっっ!!! 私を抱いたら力が消えるっっっ!!!」
嘘だけどね?
ガタンッ!
総司はバッと莉奈を見た
左之はギロリと総司を睨んだ
左之「総司……。お前………」
莉奈「やってないから…。左之は黙って」
総司は明らかに不安気な表情を浮かべる
一橋「力が消える………?」
莉奈「交わる事により体が浄化され、人間になる。 みたいな?」
一橋「お前もよく分かって無いのだな?」
総司は顔面蒼白
一橋「分かった。丁重に扱う」
莉奈「新撰組にも丁重に扱われてます」
新八「一橋公…こいつを連れて行かないで下さい。お願いします!!!」
平助「俺ら新撰組には莉奈が必要なんだ」
一「頼みます」
左之「幕府の為に命かけてるんだ」
私の為に………頭を下げないでよ……。
ポロポロポロポロ
莉奈が泣いたと同時に雨が降り始めた
一橋「お前が泣くと雨が降るのか?」
たまたまだよ……。そう言いたかったけど……涙が邪魔をして言葉が出てこない
莉奈「武士……たるもの……簡単に頭を………下げるな………」
みんなは頭を上げ、莉奈を見た……
莉奈は総司を見ている
『愛してる』
口を動かしただけだが、総司には伝わったらしい
総司「莉奈……帰ろう…。屯所に……」
莉奈「一橋慶喜。少し時間を下さい」
一橋「如何程…………」
莉奈「三十年ほど…………」
一橋「ふっ!で?」
莉奈「一年…………」
一橋「長い」
莉奈「八ヶ月………」
一橋「良かろう。迎えに行く。新撰組……。長州に取られたら……組は潰す。
そして……天女に手を出すな。分かったか……? 沖田総司………」
総司「(ビクッ!)」
莉奈「大丈夫。組内でも禁じられてるから………。 それから………
新撰組に何かあったら逆に私が日本を潰すから………。」
そんな力……ないけどね?
莉奈「帰ろう?新撰組の屯所に!」ニコッ!
みんなは立ち上がり一橋に深々と頭を下げ、店を出た

