局長、山南、土方、幹部のみが集まる道場の中、武田 観柳斎と向き合った
莉奈「武田さんに勝ったら総司との仲を許して」
近藤「ダメだ。外出だけは認める」
総司「…………………莉奈…………」
土方「ほら…やるぞ!
両者構え……始め!!!」
始めは武田 観柳斎の動きを見るために守りに入った。
カンカンカンカンカン カカン
全「はぁ〜〜〜〜〜〜………。」
誰もが莉奈の負けを悟った……。
松原さんと総司だけは笑っていた。
莉奈の口角が僅かに上がっていたから……。 余裕があるからだ。
武田「終いだ!!!」
武田 観柳斎が大きく木刀を振り上げた時、莉奈はしゃがみ、武田 観柳斎の懐に入り込み鳩尾に肘を入れ素早く面に一発お見舞いした
全「……………………………。」
莉奈「…………………勝った………」
土方「勝負あり! 莉奈一本!!!」
幹部がワラワラと集まり莉奈を囲んだ。
莉奈は武田に一礼し面を取った
総司「お疲れさん」ニコッ!
松原「キレがあって良い動きをしてた」
左之「いつの間にそんな腕上げたんだ?」
莉奈はゴツゴツの掌を皆に見せた
平助「…………………女じゃない」
莉奈「私の師匠は松原さんと総司ですよ?」クスッ!
近藤「武田くん。ありがとう。莉奈……強くなったなぁ〜。幹部の武田君を倒すなんてな……」ナデナデ
土方「可哀想にな……。こんな手になっちまって………。だが……腕は認める」
莉奈「ありがとうございます!」ニコッ!
近藤「外出を許可する。だが……男装し、傘を被れ」
莉奈の髪は何故か伸びる事なく、茶金のままだった……………。
莉奈「はい!!! 総司!甘味処行こ?」
土方「二人だけでの外出は禁ずる。左之…お前も行け……」
新八「俺も行く」
平助「俺もぉ〜」
一「俺も」
土方「総司。莉奈に帯刀させろ」
土方は総司に隊費を渡した
総司「はい!莉奈……行こう!」
莉奈「着替えてくるから待ってて?」
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