土方「そうか………。指輪も……外さないんだな………」


総司「当たり前じゃないですか!!!

生涯……莉奈の夫ですから…」ニコッ!


土方「…………………そうだな………」


総司「…………………莉奈に会いたい」


土方「…………………あぁ。俺も……」


ポロポロポロポロポロポロ

総司「穴が……塞がらないんです……。時が経てば経つ程……大きくなっている気がします…………………。

はぁ〜〜〜〜〜〜………。

苦しいです……………。本当に………」



土方「…………慶喜公もな…………

たまに一人で泣いてるそうだ……。


本当に莉奈に惚れてたんだな………。


まぁ……。そんな俺もたまに涙が出るがな………」


総司「……………そうなんですか……」


土方「忘れる事は出来ないが………

前を向かなきゃな…………………。」


総司「……………………………。はい」



前を向くって………どう言う事なんだ?


忘れなきゃ前は向けない。


でも……忘れるなんて…………………


そんな事……出来るわけ無い………。


漸く僕に家族が出来た…………………。


でも……あっという間に莉奈は死んだ。


また……僕は……一人になった………。


前を向くとは……どう言う事……?



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前を向くと言う答えが見出せないまま


莉奈の死から二年が経った…………。


幹部にも子供が産まれ、たまに子供を連れて屯所に来る


総司はヤヤコを抱きながら……莉奈を思い出す………


総司「…………………莉奈……………」


左之「…………………茂です………」


総司「……………………………。

莉奈を思い出しただけっっっ!!!

茂を莉奈と呼んだわけじゃ無い!!!」


左之「…………………すみません。

可愛いだろ〜〜〜。総司もそろそろ前を向いたらどうだ?」


総司「え? 僕は莉奈の夫ですから……」


新八「もう……良いんじゃねぇか?」


総司「……………………………。

私は………莉奈しかいらない………。

莉奈以外の人と夫婦になることなんて

考えられない…………………。」


総司は茂を左之に返し、部屋へ戻った



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