未来からの贈り物





みんなの目が光る中、二人は愛を育んでいた。


引き離されれば引き離される程燃える物で……急激に二人の親密度が上がった


稽古だけは師弟関係。後は恋仲。


夕餉後のお散歩は雨じゃない限り木刀持って毎日行き、お寺の境内で寄り添う二人……。 誰かが来たら稽古だと言い張るつもりで………。


総司「本当は松原さんとの稽古も嫌なんだよ?」


莉奈「稽古は稽古だって割り切って?」


総司「だって…僕より密着するし、寝技あるし……」


莉奈「その概念外しましょう!」


総司「(クスクス)無理だよ。僕だけの莉奈だからね」


ジャリ………


総・莉「っっっ!!!」


総司は木刀を持って莉奈の前に立った


総司「誰だっっっ!!!」


段々と近づいて来る足音


殺気を出している総司を見るのは初めてだった。 低く張った声……


土方「どうゆう事だ……総司……」


総司「あぁ…土方さん…。稽古ですよ?夜は少し涼しくなるので打ち込みに適してますから…」ニコッ!


土方「……………………………。」


総司と莉奈が座ると土方も莉奈の隣に座った


土方「総司……。莉奈を諦めてくれ」


総司「諦めるも何も……ただの師弟関係ですから」


土方「バレないとでも思ったか?」


総司「何がですか?」


土方「二人でコソコソ会ってるのは分かってんだ馬鹿野郎っっっ!!!」


総司「そんな事ないよね?莉奈?」


莉奈「はい」


土方「近藤さんを裏切れるのか……?」


総司「……………………………。」


莉奈「……………………………。」


土方「別れろ」


そう言って土方は屯所へ戻って行った


総司「……………………………。」


莉奈「…………………。土方さんの言う通りだね……。」ニコッ!


総司「何で笑えるの………」


莉奈「笑わないと泣いちゃいそうだから………」


総司は莉奈を抱き締めた


総司「近藤さんは……裏切れない」


莉奈「分かってる……」莉奈は総司の背中に手を回した


総・莉「別れよう………」二人は抱き合ったまま泣いた


莉奈「今日……泊まりに行って良い?」


総司「うん」


莉奈「最後だからね……」


総司「うん」



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初めて総司と寝た日は……………


お別れの日だった…………………



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