二刻は過ぎただろうか……



ドカーーーーーーンッッッ!!!



莉奈「……………門が破られた……」


此処までは予定通り………


此処で指揮官は慶喜が新選組の指揮を取り、幹部は莉奈の間へ……


バタバタバタバタバタ

スパンッ!


土方「大丈夫かっっっ!!!」


莉奈「はい。大丈夫です。戦況は?」


ギューーーーーー


総司「震えてるよ」


莉奈「みんな…生きてて良かった……」


天皇「戦況は………」


近藤「外で砲撃し、残り半分強となりました」


莉奈「六十位が入って来たって事?」


近藤「その位だ」


莉奈「け……怪我人は……」


総司「平隊士は何人か殺られた」


莉奈「鉄は……」


土方「無事だ」


莉奈「良かった……監察は大丈夫かな」


近藤「そっちは分からない」


莉奈「ですよね……怪我してる人いるなら来て」


うん。全員だね……。小さな刀傷は沢山あるが、撃たれた形跡はない。


一安心。 心置き無く手当が出来る


総司「もう少し優しくしてよ……」


莉奈「いつ踏み込まれるか分からないのにこんな無防備でいられないでしょ!
急いでるの。静かに手当を受けなさい」


総司「はい」


全員手当を終えた


……………………………………


バタバタバタバタバタバタ


莉奈「っっっ!!!」


土方「知られたか………」


みんなミニエーを構える


莉奈「私にもミニエー頂戴!」


左之「ふざけた事を言ってると接吻だ」


莉奈「敵が多かったら………」


土方「黙れ………」


莉奈は家臣に口を塞がれた


スパンッ!


晋作「撃つなっっっ!!! 俺だ」


土方「馬鹿野郎!早く閉めろっ!!」


晋作の襟首を引っ張って中に入れ、襖を締める


晋作「残り二十名強。此方に来るのは時の問題」


土方「分かった。 莉奈。天皇と家臣と畳の下に入れ」


莉奈「私は残りたい」


土方「ダメだ。早くしろっっっ!!!」


左之と新八が畳を開け、更に板を外し家臣が床下を確認し、先ず入り、天皇が入り、莉奈は一に投げ捨てられた。


また板を下げ、畳を下ろす



……………………………………




莉奈はミニ懐中電灯を点け、周りを確認


家臣「未来の物か?」


莉奈「はい。皆さん大丈夫ですか?
私が先頭に行きます。」