晋作「お〜〜〜〜〜〜う!!」
莉奈「あのですね? 毎日毎日、みんな私の所にいなくて良いんですよ?」
晋作「暇潰しだ。暇潰し」ケラケラ
そう言って寝っ転がる晋作
莉奈「あっそ」
晋作「俺は労咳になるのか?」
莉奈「なんないよ?多分……」
晋作「何で分かる」
莉奈「人が死んだ時、三つの願いが叶うらしいのね? みんな大抵、残した家族の幸せを願うらしいの。
私は、両親の幸せと、この時代から労咳を無くして欲しいと願ったから……」
晋作「俺の為に何で…………」
目を見開く晋作
莉奈「誰にも言わないでね……」
晋作「あぁ?」
莉奈「晋作だけじゃないの……。総司も労咳で死ぬ運命だったの……。」
晋作「……………………………。
そうだったのか…………。」
莉奈「晋作も総司も私にはかけがえのない人だから……」
晋作「良い奴だな……。自分の幸せを願えば良いのによ……」
莉奈「みんなが笑ってる所を見てるのが好きなの……」
晋作「敵だったのによぉ……」
莉奈「本当は誰も殺したくなかった」
晋作「……………………………。」
莉奈「……………………………。
ごめんね…………………。」
晋作「だったら……、生きて償え……」
莉奈「…………………はい」
晋作「俺の仲間の分まで生きろ」
莉奈「…………………はい」
晋作「来い」
莉奈が晋作の横に座る
グイッ!
晋作の腕の中
莉奈「これはマズイッ!」
晋作「何もしねぇ〜よ」
莉奈「これ自体マズイッ!」
晋作「報復しか考えてなかったが……、今はもう恨んでねぇから……。」
莉奈「…………………すみません……」
晋作「殺意を持って殺したんじゃねぇんだろ?」
莉奈「一人だけ……一人だけ……殺したくて殺した人がいる。自分を守る為に……。後悔してない。
でも……あいつの死ぬ時の顔と言葉は……一番鮮明に残ってる…………」
晋作「何だって言ったんだ」
莉奈「地獄で焼かれろ」
晋作「……………………………。」
莉奈「報いは受けるよ……………」
晋作「お前よぉ〜。自分を何様だと思ってんだ?この時代で生きて行くって決めたら殺す事も仕事だろ。何自分だけ責任取ろうと思ってんだ?
お前が生きて来た時代が平和だったからそう思うんだろうが、その考えは捨てるんだな」
莉奈「人を殺めたことを正当化なんて出来ないし、その人の人生を奪った事を武勇伝にはできない」
晋作「新選組の教えか?」
莉奈「総司の教えかな。多分総司もそう教わったんじゃないかな……。」
晋作「……………………………。
俺には分からん…………。」

