未来からの贈り物





近藤「総司はどうなる。お前がいなきゃ総司は幸せになれないだろ。
俺が盾になるから…………………」


莉奈「……………………………。
もう誰も死なれたくない。人を斬る重みに耐えられないんです……」


近藤「総司を一人にしないでくれ……」


お父さんの涙を見たのは初めてだった。


莉奈「お父さん……」


近藤「莉奈……死なないでくれ……」


莉奈「…………………………はい」


この約束は……守れない……。


こめんなさい…………………。


親不孝の娘で…………………。


近藤「二人の父を悲しませないでくれよ」


莉奈「……………………………。」




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左之「おぃ!今日は俺だっっっ!!!」


莉奈「好きに遊んでて良いよ〜〜」


左之「つれねぇ〜〜なぁ〜〜」


莉奈「折角の休みでしょ!」


左之「つまんねぇんだよ……」


莉奈「何したいの?」


左之がおもむろに着流しを脱いだ


莉奈「えっっっ!!! ちょっと!!!」


左之「切腹傷。やったことは後悔してないが……死ななくて良かったって思ってる」


莉奈「…………………うん」


左之「俺もお前も…二度目の人生。
いや…お前は三度目か? 生かされた命を無駄にすんな。お前を含め、新選組に出会えて……良かったって思ってる」


莉奈「うん。 私も……」


左之「組は家族だろ?家族は悲しませるな……。総司はどうするんだ……」


莉奈「死なないって」ニコッ!


左之「…………………。 嘘だな……」


莉奈「え?」


左之「死なさねぇよ?」


莉奈「うん」


その後はたわいも無い話をして一日を終えた



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桂「今日は私です」


莉奈「あまり話した事ないですね」


桂「長州を日本の頂点にしようとしていた時は……あなたを此方に入れることしか考えてませんでした。しかし、今は、みんなで貴方を守ることしか考えてない」


莉奈「今の時点で幕府、朝廷、長州で頂点じゃないですか」


桂「そうですね。 あなたは常に正しい事をして来た。しかし、今あなたがしていることは間違ってる。」


莉奈「大事な日本を守る為です」


桂「あなたが死んだら無効になりますよ?」


莉奈「あなたは尊皇ですよね?私も尊皇です。天皇を守る為には命も差し出します」


桂「天皇はそれを望んでない」


莉奈「敵になったら長州藩は潰れてしまいます。私の事より、藩主として、何が正しいか考えて行動して下さい。
此処まで国に貢献して敵に回ったら、これまでに亡くなった奇兵隊に申し訳ないとは思いませんか?」


桂「死ななければ良いだけの事です」


莉奈「私は元々この時代の人間じゃない。私しか盾になれる人がいない」


桂「あなたはこの時代の人間だ」


半分喧嘩だが……腹を割って話した一日



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