未来からの贈り物





莉奈「………………総司……好き……」


総司はガバッと離れて莉奈を見た。


総司。目が落ちるよ?


莉奈「総司は私を好きじゃないのは分かってる……。返事はいらない……」


総司は眉間に皺を寄せて、悲しい表情をしている


総司「二度と会えなくなるじゃない」


莉奈「会えるよ! 同じ幕府軍だし」


総司「…………………。行かないで」

そう言ってまた莉奈を強く抱き締めた


莉奈「私も……この時代の為に何かしたい。 みんなの笑顔を絶やしたくない」


総司「好いてるよ……莉奈の事……」


莉奈「嘘つき」クスッ!


総司「本当に……。好いてるよ。僕だけの莉奈にしたい」


莉奈「…………………総司………」


総司の顔が目の前に来て総司は莉奈の頬に手を添えた


総司「目……閉じなよ」クスッ!


莉奈は目を閉じると莉奈の口にkissをした


触れるだけのkiss


莉奈は総司の背中に手を回すと何度も何度も角度を変えてkissをした。


総司「僕だけの莉奈…………」


莉奈「近藤さんの総司………」


総司「(クスッ!)今は莉奈だけの総司」


莉奈「私も近藤さんだからね?」


総司「そっか…そうだったね」


莉奈「すっごく好き………」


総司「はは……僕もだよ………」


莉奈「ありがと〜〜〜」


総司「ん?」


莉奈「出会ってくれて……。剣を教えてくれて……。いつも私を大事にしてくれて……。 仕事をしてない時の私が良いって言ってくれて……。

本当の私を好きになってくれてありがとう」


総司「……………………………。」
もう一度莉奈を強く抱き締めた総司


総司は莉奈の肩に顎を乗せて照れ臭そうに

総司「僕を選んでくれてありがとう」


二人は月明かりの中、ずっと抱き合っていた。。。


この時代で出会いたくなかった……。


でも……この時代じゃなきゃ出会えなかった。


死ぬのが分かってても……止められない気持ち……



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