未来からの贈り物





莉奈「烝ぅ〜〜〜〜〜〜!!!」


烝「撃たれても知らんよ……………」


莉奈「直ぐ降りるよ!! 烝、大丈夫?
ご飯食べてる?眠れてる?」


烝「忙しいんや……。仕方ないやろ」


莉奈「食べな?」


莉奈は袂からおにぎりを二つ渡した


烝「お前のやろ?いらん」


莉奈「違うよ?兵士の中には忙しくて食べれない人もいるから、歩きながらでも食べれるように渡してるの。烝も食べな」


烝は莉奈から受け取って食べ始めた


烝「美味いな〜〜〜〜〜〜」


莉奈「莉奈ちゃん特製手垢べったりおにぎり!」


烝「……………………………。」


莉奈「ちゃんと手を洗ってるから大丈夫だってばっっっ!!!」


烝「表現が汚いねんっっっ!!!」


莉奈「ふふふ。莉奈の手垢を煎じて飲めと言うことわざがあるように……」


烝「ないですよ?」


莉奈「そう? みんな喜んで食べてくれるんだけどなぁ〜〜〜〜〜?」


烝「手垢ベッタリって言うたか?」


莉奈「言わないよ〜〜〜〜〜〜!
後で言ってみよ!!!」


烝「絶対言うたらあかんで?」


莉奈「烝………。死なないでね」


烝「俺は死ぬんか?」


莉奈「分からない。これは、史実には無い戦だから……。だから防げないの…。
分からないから怖いの。死なないでね」


烝「死なんよ? 心配すんなやぁ!
ごっつぉ〜さん! 握り飯、美味かったわ」ポンポン


莉奈「気を付けて…………………」


烝「違うやろ?戦中は何て言うんやった?」


莉奈「ご武運を…………」


烝「せや。 そんな目ぇすんなや。心配ない。 ほんならな!!」


莉奈は烝の後ろ姿を見えなくなるまでずっと目で追っていた


烝が見えなくなると莉奈も屋根から降りた


「莉奈っっっ!!!」


莉奈「(ビクーーーーーー!!!)」


時「言いつけはるよ?」ジト


莉奈「外の様子が見たかっただけ。
門から堂々とは出られないから屋根から見てたの。謙虚でしょ?」


時「何処がやの……。また傷増えてまうやろ」


莉奈「分かった分かった。またね〜!
怪我人の手当に行って来る〜」


時「まったく!!」


莉奈「…………………。時?」


時「何やの」


莉奈「何で御所にいるの?みんな女は出てる筈だよ?」


時「良いんよ」ニコッ!


莉奈「早く出なっっっ!!!此処にいたら駄目っっっ!!!」


時「莉奈も……死なんでな……」


莉奈「分かったから!早く出て!!!」


莉奈は歩き出した


莉奈も? も?


莉奈「もってなんだ…………よ……。
いないし…………………」


莉奈は病室に行って手当を始めた


夕方、兵士達が戻り、門まで行った