莉奈「死んだ方がマシ」
そう弱音が出る程の苦しみだった
戦が無い幹部は精神崩壊寸前の莉奈の世話。
死なせてやった方が良いんじゃないかとも言われるほどだった。
真夏の熱風に、高熱。汗が更に莉奈を苦しめた
莉奈「総司〜〜〜。殺して………」
総司は痛がる莉奈を抱き締める事も出来ず黙って看病をする
舌を噛み切って自害しないように……
松本先生が言っていた事は見事に当たった
土方「痛みに耐えられないなら戦には二度と出さねぇっっっ!!!」
土方は容赦無くキレる。
莉奈「やだっっっ!!!」
土方「だったら耐えろっっっ!!!」
莉奈「はぁはぁはぁはぁはぁ」
土方「泣くなっっっ!!!叫ぶなっっっ!!!」
莉奈「無理っっっ!!!」
土方「石田散薬飲むか?」
莉奈「飲む。これで少しでも楽になるなら何でもやる」
土方「よし。待ってろ」
平助「代わってやれればなぁ……。
莉奈はオナゴだから痛みには耐えられないよな」
平助は同情してくれる。
それぞれ、役割があるかのように莉奈を抑え込む
一は眈々と語る。 左之と新八は笑わせようとする
近藤は、生きる希望を持たせようとする。
山南さんは黙って頭を撫でる
莉奈「痛い。痛い。」
情けない事は分かってる。でも言わずにはいられない。
土方が石田散薬を持ってきた
酒と一緒に飲む。
酔っ払う莉奈は痛みが和らいで黙る
土方「…………………。ふふ……。」
莉奈「ずっと呑んでよう……」
総司「厠まで担げないよ。傷が開く」
莉奈「厠の前で呑んでようかな……」
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そうやってやり過ごすうちに、耐えられない痛みではなくなった
莉奈は痛みが和らぐと怪我人の手当を始めた
次から次へと運ばれる兵。前に映画でみたように、助からない兵士、瀕死の兵士、重傷の兵士、後回し兵士、と、A〜Dに分け、札を付けた
他の医者も効率が良いと、褒めてくれた
しかし、助からない兵士を放ったらかしにはできない。
酒が飲みたいと言われれば呑ませ、家族に会いたいと言われれば文を書き、飛脚を出して家族に伝え、出来る限りの最期の願いを聞いた
ホッと一息つける時、死にたいと泣き叫んだ自分が情けなく、涙が出てくる。
死にたくないと泣く兵士に申し訳ない。

