ガシッ!


慶喜「漸く戻ったのに直ぐに何処か行くな!!!」


莉奈「あなたより偉い人に会うんですよ?」


ギュー


慶喜「二人にしてくれ」


家臣が微笑んで立ち上がった


莉奈「おいこら! 子供が出来る!
離れろっっっ!!!」


慶喜「断る。子供産めば良い」


莉奈「幹部は忙しいんです!!!
お前と遊んでる暇はない!!!」


慶喜は離れた


慶喜「俺も孝明天皇の会談に出る」


莉奈「よし!行くよ!」


莉奈は総司の横に並び、歩き出した


総司「抱き付く意図が分からない」


莉奈「記憶が戻った嬉しさと、みんなの反応が面白い!ふふ」


総司「抱き付くのはこれでおしまい」
ポンッと頭を弾く総司



ーーーーーーーーーーーー


慶喜「一橋です」


天皇「入れ」


慶喜「はっ」


スーーーーーー


慶喜「莉奈の記憶が戻りました故、同盟を進めましょう」


天皇「誠かっっっ!!!」


莉奈「はい。昨夜」


天皇「良かった。して…どうするのだ」


莉奈「横浜港に行きます。書簡を頂きたく参りました」


天皇「良かろう。儂は行かなくて良いのか」


莉奈「何が起こるか分かりません。新撰組と一橋と行きたいと思っております」


天皇「そうか」


莉奈「警護は松平容保公と会津藩にお願いしようと思います」


天皇「分かった。書簡の用意をする。一橋の部屋で待て」


莉奈「もし、難攻した場合、一時的に一橋に権限を譲って頂きたいのですが…」


天皇「……………………………。」


莉奈「例えば色々な条件を出して来た場合、日本にとって利益になるような条件を出したいと思います」


天皇「良かろう」


莉奈「ありがとうございます。失礼致します」三つ指ついてご挨拶


莉奈「あ……!失礼します」

パシャ!


スーーーーーー


天皇「……………………………。」


家臣「また騒がしくなりますな」


天皇「これで良いんだ」



ーーーーーーーーーーーー


慶喜「十日後、御所へ参れ。船で横浜港へ向かう」


莉奈「了解です。そちらの兵はどれ位連れて行くの?」


慶喜「二十位で良いか?」


莉奈「じゃあ組からもそれ位連れて行きます。良いですか?近藤さん」


近藤「あぁ。少し調整しろ。土方。
俺も行く」


土方は頷いた