稽古が終わり、朝餉を食べて、近藤、山南、土方、総司、莉奈で馬に乗り御所へ向かった


莉奈「慶喜には私から記憶が戻った事話すから!」ニコッ!


近藤「分かった」


御所に着き門番に話しかけた


莉奈「一橋慶喜公にお目にかかりたい」


門番「どうぞ」


慶喜の部屋に着き


莉奈「近藤莉奈です」


慶喜「入れ」


スーーーーーーー


莉奈「失礼致します」


慶喜「何だ」


莉奈「傷が癒えましたのでご報告に参りました」ペコリ


慶喜「そうか。良かった。用はそれだけか?」


莉奈「はい」


幹部「っっっ!!!」


慶喜「よし!下がって良い」


莉奈「失礼致します。私に出来る事はありませんか?」


慶喜「側室」


莉奈「失礼致します」


スーーーーーー


土方「何考えてやがる」ボソ


莉奈「何も……」


スッ


襖を少しだけ開けて中を覗く


慶喜「記憶のないあいつはつまらんな」


家臣「今のうちに側室にしては如何でしょう。大人しいオナゴです」


慶喜「今の莉奈には何の魅力もない」


家臣「側室にしておけば記憶が戻っても新撰組には戻れません」


慶喜「戻らなかったらどうする」


家臣「……………………………。」


慶喜「今のあいつは必要ない」


スパンッ!


莉奈「有り難き幸せ」


慶喜・家臣「っっっ!!!
盗み聞きとは趣味が良いな………」


ギューーーーーーー


莉奈「今の言葉……忘れるなよ?」


慶喜の背中に抱き着く莉奈


慶喜「離れろ」


莉奈「今の私は必要ないよな?」


慶喜「あぁ」


莉奈「安心しました。今から孝明天皇に謁見し、アメリカとの同盟について話して来ます」


慶喜「今のお前は何も出来ないだろう」


莉奈「Since memory returned, it returns to official business.」


慶喜・家臣「っっっ!!! お前っ!」


莉奈「(ニコッ!)」


慶喜「何と言った?」


莉奈「記憶が戻ったから公務に復帰します」


慶喜はくるっと反転し莉奈を抱き寄せた


慶喜「待ってた……。いつ戻ったんだ」


莉奈「ただいま! 昨日の夕方かな」


慶喜「何故すぐ知らせない」


莉奈「思い出した時に、凄い頭痛で意識飛んだから……目覚めたのが夜中だったの」


慶喜「そうか。 やはりお前はこうでないとな」


莉奈「あなたは今の莉奈は必要ないと言いましたからね?今の私は記憶が戻ってますからね? もう私にちょっかい出すのはやめてね!! じゃあ天皇に会ってくる」