その日の夕餉後………


総司「莉奈……。散歩行こ?」


莉奈「疲れてるでしょ?明日か明後日で良いよ?」


総司「そぅ?分かった……。一人で行って来ようっと………」


莉奈「あーー!!! 私も行きます!」


総司「本当に疲れてたら寝てるよ……」と、莉奈の頭をポンポンっと叩く。


莉奈「そうですかぁ?」


総司「行くよ………」


莉奈「はいっ!」



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莉奈「暑いねーーーーーー…………」


総司「暑いねーーーーーー…………」


莉奈「総司も京の夏は初めてかぁ…」


総司「そうだよ……」


莉奈「あ……敬語取れてるね……」


総司「そうだね……。前から外してたよ?」


莉奈「あ……。そうなの?
でも絶対敬語ない方が良い」


総司「そう?」


莉奈「うん!仲良くなれるからね」


総司「じゃあ莉奈も止めな?」


莉奈「うんっ!ありがとう!!!」


総司「星……今日も綺麗だね」


莉奈「ねぇーーー‼︎ この時代は自然がいっぱいで良いね?」


総司「莉奈の時代は自然がないの?」


莉奈「田舎は自然がいっぱいだけど…、今で言う江戸にはないよ? 空気が汚くて星なんか見えないよ……」


総司「江戸が………」


莉奈「そうじろ〜〜くん!!!」


総司「はは………。なぁに?」


莉奈「ずっと一緒にいてね?」


総司「うん。いるよ?死ぬまでね……」


莉奈「…………………………。
ねぇ……。そうじろうくん………」


総司「何?」


莉奈「強くなりたい」


総司は目を見開いて莉奈を見た。


莉奈も総司の目を見てもう一度言った


莉奈「強くなりたい!強くして!」


総司「クスクス……やだよ!莉奈はオナゴだし……筋肉付いたら僕が土方さん達に怒られる………」


莉奈「真面目に………。教えて」


総司は眉間に皺を寄せて莉奈を見た