未来からの贈り物





莉奈「長州にも良い人は沢山います。
桂小五郎、高杉晋作、久坂玄瑞、赤根さん。でも、尊皇攘夷を唱える割りには天皇を暗殺したり、錦の御旗を勝手に作ったりと……矛盾点が多々あります。」


坂本「なんじゃと?」


莉奈「幕府を存続しても開国は出来ます。開国出来れば日本はガラリと変わります。 良き日本の文化は残し、良き外国文化は取り入れる。どう思いますか?」


スーーーーーー


山南「失礼します」


莉奈「どうぞ〜〜! 彼は新撰組総長山南敬助。北辰一刀流免許皆伝。
此方は坂本龍馬さん。北辰一刀流免許皆伝。」


山南「山南と申します」ぺこり


坂本「坂本と申す。北辰一刀流がか?話が合いそうじゃな」


山南「機会があれば一度手合わせしたいですね」


坂本「そうじゃなぁ」


莉奈「薩長同盟を結ばないで下さい。薩摩が抜けたら幕府は堕ち、私には開国出来なくなります。米軍に開国しろと命じられたのは私です。」


坂本「儂は桂殿に西郷殿に会わせてくれ言うから会わせただけじゃ。」


莉奈「お願いします!!! 長州に手柄を取らせないで下さい!!! そして幕府にはあなたが必要です!開国にはあなたが必要です!!!」

畳に額を付けて懇願する莉奈。


坂本「天女が頭を下げちゃいかんが」


莉奈「あなたに警護をつけさせて下さい。あなたは岩倉具視に暗殺される……かもしれない」


尚も頭を下げ続ける


慶喜「俺に頭を下げたことは一度もない……」


土方「………………………。莉奈……」


莉奈「尊皇開国にはこの面子と薩摩藩、孝明天皇の許可が必要。
開国出来ても攘夷集団の鎮圧をしなければなりません」


坂本「頼むから頭を上げてくれんか」


慶喜「莉奈、おもてをあげよ」


莉奈「お願いします。お願いします。」


ザーーーーーー


慶喜「何故泣く……」


莉奈「史実通りに行けば……この先は大きな戦ばかり……。此方も長州側も沢山の無駄な血を流します。武士として死ねるあなた方は良いかもしれませんが、残される家族や仲間は……苦しみます。

幕府も長州も…幸せに暮らす権利があります。民が苦しまずに暮らせる世にしたいんです……」


土方「莉奈……。俺達は武士だ」


莉奈「武士なら……戦って散るのではなく、戦い続けて下さい……」


全「……………………………。」


……………………………



坂本「儂も無駄な血は流したくないが……」


山南「私もです」


慶喜「泣くな莉奈……。世を変えるなら強くなれ。」