未来からの贈り物





家茂「慶喜公。今宵は……」


上座にドッシリ座る家茂


莉奈「(若っっっ!!!)」


慶喜「用があるのは莉奈だ。この女は天女。先が読める」


家茂「そなたが……天女……」


莉奈「近藤莉奈と申します」三つ指ついて挨拶をした。


家茂「おもてをあげよ」


莉奈「……………………………。」


慶喜「莉奈。今は礼儀は良い。早く用を済ませろ」


莉奈「失礼申し上げます」と、顔を上げた


総司「っっっ!!! 莉奈じゃない……」


莉奈「松本良順先生はいらっしゃいますか?」


家茂は顎で家臣に行かせた


莉奈「体が悪いのですか?」


家茂「歯が痛む」


莉奈「その歯のせいで命を落とします」


全「っっっ!!! 何っっっ!!!」


莉奈「とても危険です。歯を磨く方法を教えます。甘い物もお控え下さい」


スーーーーーー


松本「……………………………。
医者か?」


莉奈「いぇ。お初にお目にかかります。近藤莉奈と申します。

歯ブラシを大至急作ってください。」


莉奈は自分の歯ブラシを見せた


莉奈「馬の毛で良いかと……。」


松本「これは?」


莉奈「歯を磨く物です」


松本「うむ。大至急作らせる」


莉奈「甘いものは歯を溶かします。命にも関わって来ます。控えると共に、何か食べたら歯磨きをして下さい。歯科医が確かいる筈です。織田……何とか……」


松本「織田信福。大至急呼び寄せる。
他には?」


莉奈「脚気。彼にビタミンBを摂らせるように……果物と豚を食べて下さい。ミカンなどで良いです」


松本「ほぅ……」


莉奈「日光を良く浴びて下さい。歯磨きも忘れずに……歯は朝起きて直ぐに。夜寝る前は必ず……。甘い物を食べた後も、塩を付けて磨きます。丁寧に。歯磨きが終わったら口をよく濯いで下さい。歯ブラシが出来るまでは手拭いで一本一本丁寧に磨いて下さい。 歯ブラシの共用はいけません。側室様に磨いて貰うと良いでしょう。」


松本「そなたは何故知っておる」


莉奈「私の世では歯が生えた赤子から老人まで当たり前の行いです」


松本「天女の歯は綺麗だな」


莉奈「歯医者が嫌いです。治療は痛いので、キチンと歯磨きはします」