慶喜「……………………………。」


莉奈「あのさ……、少し話したいから御所に戻るのは……明後日で良い?」


慶喜「っっっ!!! 御所に戻るのかっっっ!!!」


莉奈「戻る……つもりでいたけど……。
私に力が無くなったとしたら……手放す?」


慶喜「いや……戻れ。

…………………。力を奪われたのか?」


莉奈「……………………………。

そう思って下さい」


慶喜「そうか……。明後日迎えに来る」


莉奈「はい。お願いします。孝明天皇への謁見をお願います」


慶喜「分かった」



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慶喜が帰り、土方の部屋を訪れた


莉奈「何故私があなたに文を残したか分かりますか?」


土方「平助が聞かなかったんだ……。
何度も説得したんだが……。」


莉奈「……………………………。
山南さんと平助……死んじゃう……。」


土方「……………………。すまん」


莉奈「はぁ〜〜〜〜〜〜……。
分かりました。 考えてみます……」


土方「お前……力を失ったのか?」


莉奈「ありますが……出来るだけ使いたくないんです」


土方「使った方が有利だろ」


莉奈「そうなんだけどね……。いつまでも天女扱いされると私が普通に総司と生活出来ないじゃない」


土方「お前は天女より普通の女を選ぶのかっっっ!!!」


莉奈「いずれは……普通の女として総司と生きていきたい」


総司「莉奈………」ニコッ!
莉奈の手を取った総司


莉奈「総司と生きたい」


総司「早く務めを果たして下さい。
早く祝言を挙げよう」


莉奈「はい。お願いします」


土方「……………………………。」


莉奈「近藤さん達はいつ戻りますか?」


土方「もう戻る頃だ」


莉奈「そうですか……。早く会いたいです」



バタバタバタバタバタ



スパンッ!



左之「お帰り………莉奈!」


新八「お帰り!!! 待ってたぞ!」



莉奈「ただいま!!! 明後日まではいるから……沢山話そうね!」


幹部「おぅ!!!」


莉奈「山南さんの体調は………」


土方「病んでるな………」


莉奈「……………………………。」


土方「山南さんは……尊皇攘夷だ」


莉奈「っっっ!!! 山南さんの所へ行って来ます!!!」



バタバタバタバタバタ