「弟にも、春がきたかっ!」 兄ちゃんが言う。 「うん。夢璃とご飯食べに行くー。」 「夢璃かよ。ふーん。 服選んでやろうか?」 「うん。そう言おうと思ってた。」 兄ちゃん、役に立つねー。 ついでに、明日の分も選んでもらお。 兄ちゃんが言うには、今日と明日の服装のギャップが……。 どうのこうの…らしい。 ―――――――― 俺は、兄ちゃんが選んでくれた服を着て夢璃の家に向かった。