「今日も、愁二君と来たの?」

遥香が言う。

「うん。愁君の自転車に乗せてもらって、間に合った!」

私が言った。


「また、アイツと来たのかよ…。
アイツ、後で……。」

「うるさい。」

遥香が冷たく言う。

「俺が、一番に夢璃を自転車の後ろに乗せる予定だったのっ!」


あはは…。


「愁君のおかげで遅刻しないで済んだんから、感謝しないとね。」

「アイツなんかに、感謝しなくていい!」

智希が言った。


「…席着こう。」

そう言って、遥香が席に着いたので私も席に着いた。

「おい、無視かよっ!?」