――夢璃――

「やだ。絶対っ!
教えてあげないからね!」


給食時間。

私は、未だに遥香達と戦ってた。


「教えてあげるって言ったの、そっちじゃないっ!」

「そんな教えらないような事が、あったのかよっ!?」

智希が言う。

「早く、言えば済む話だろ。」

戒斗が言った。


三人共……。

とにかくクドい…。


「……もう、うるさいーっ!」

私は、言った。

「は?次は、逆ギレかよ。」

戒斗が言う。


こっ…怖いっ!

「きっ、キレてない、よ…。」

一体、どうすればいいんですか。


そんな時……、

「夢ー璃ちゃんっ♪」

――ガバッ


後ろから、誰かが抱きついてきた。

「お前、何してんだよ。」

戒斗が言う。

「何ってハグ?
愛を確かめ合ってんの。」

平然と愁君が言う。


この子何言ってんの…?