「じゃあ、行こう。」

俺が立ち上がった。

「結局、行きたかったんじゃ…?」


歩いていると。

目の前から智希先輩と遥香先輩と。

俺を怒らす原因となった、松山とかいう奴が歩いて来た。


「あっ!愁二君。」

遥香先輩が俺達に気がついた。

「夢璃、どうしたんですか?」

俺が聞いた。


「体育の時間に……、」

「別にいいだろ。
お前らには、関係ねぇし。」

松山が言う。


「体育の時間に何ですか?」

無視して言った。

「お前、俺の話聞こえてんの?」

「聞こえてないけど。」

ワザとらしく言った。


「まぁ、いいやっ!行けばわかるし。
山口、行こ。」

そういって保健室に向かおうとした。


その時、松山から腕を掴まれた。

「よく行こうとか思えるよな。
迷惑だって、分かんないわけ?

お前、ケンカしたんじゃねぇの?」

松山が言った。