「コイツ、頭悪いんだ。」

そう言って、私の後ろから顔をだした戒斗。

「…よくそんな、唐突に言えるね…。」

私は、言った。


「夢璃は、馬鹿じゃないっ!
天然で可愛いだけだよなっ!」

智希が言う。

「そうだよっ。うん。」

私が、笑って言った。


「なんで?夢璃は、馬鹿でしょ。」

遥香が当然のように言う。

「やっぱりな。」

戒斗が言った。


納得するんだ…。


「俺は、馬鹿じゃないと思うぜ?夢璃っ!」

そう言って、両手を広げてきた智希。

「何?」

そのポーズの意味は、何ですか。

「そんな事言って、夢璃が抱きつくとか思ってんじゃない?

コイツも、馬鹿だから。」

遥香が言った。