「夢璃も愁君が大好き!」

夢璃が言った。


あれだけ長い間、一緒にいて。

長い間、夢璃しか見てなかった。

見えてなかった。

その分、好きって気持ちが大きくて。


ついさっきまでは…

夢璃と話せる事が幸せだった。

夢璃を誰よりも知ってるのが自慢だった。

夢璃と遊べる事が…
夢璃が愁君って呼んでくれる事が…

それだけで、スゴい幸せだった。


けど今は、
俺の事を好きって言ってくれて。

夢璃を抱きしめられて。

夢璃の彼氏になれて。


さっきまでの幸せじゃ表せないぐらい
幸せで。