「最悪……。」


自分のせいなのに。

自分がはっきりしないから。


だけど……、

嫌なんだよ。

愁君が離れて行くのが嫌なの。


この気持ちが

好きって…、愛しいって事なのかな。


愁君がいなきゃ、
いつもの自分じゃない気がして…。

愁君がいなきゃ、
毎日がなんか足りない気がして…。

こういう事なんだ。


当たり前だと思ってた。

当たり前だと思って、気づいてなかった。

愁君といると楽しい自分が。

愁君といると、
ずっと居たいって思う自分が。

愁君が可愛いって言ってくれると、
ドキドキしてる自分が。


昔から同じ気持ち。

昔から、
愁君と同じ気持ちだったのかもしれない。

夢璃が気づかなかっただけで。


私は、玄関を飛び出した。