――愁二――

あのまま、ソファーで寝てしまった。

「愁二、起きろ。」

誰かが、名前を呼ぶ。

「今日、ここで寝る…。」

俺は言った。


「馬鹿か。もう、朝。」

………。

「はい…?」

俺は飛び起きた。

「寝過ぎ。
昨日の子達と朝行くんじゃねぇの?」

兄ちゃんが言った。

「あ……。」

思い出して時計を見た。

「もう、間に合わないからいい。」

そう言って、準備を始めた。

って事は、今日1人か…。


なんて、思って着替えていた。

――ピーンポーン

チャイムが鳴った。

誰…?

「愁二ー、友達来たー!」

…まじですか。

「弘史、久しぶりー!」

兄ちゃんが
弘史と久しぶりに会って喜んでいる。

「久しぶりですっ!」

弘史が言った。

「弘史ー。」

俺は一階に下りた。