戒斗の話してた時間、
あんなに考えてた事が忘れられた。

「ありがとう。」

私は言った。

「何にもしてねぇし。
また、おかしくなったか?」

戒斗が笑いながら言う。

「おかしくないもん。」

「へいへい。
んぢゃ、またな。」

戒斗が言った。

今、思えば家まで送ってくれた。

「あ……。戒斗っ!」

私は歩きだした戒斗を呼び止めた。

「ん?」

「明日、学校一緒行こう?」

私は言った。

「あれは?あれ、坂上だっけ?」

戒斗が言った。

「うん…。」

なんか悲しくなってきて、下を向いた。

「明日、迎えくるから。」

戒斗が私の頭に手をのせて言った。

「……うん。」

私は笑顔で言った。

「じゃぁな。
寝坊すんなよ?」

戒斗が笑って言う。

「こっちのセリフー!」

私は言った。