――夢璃――

どうしよう…。

というより、ビックリだ。


「俺が抱きついてたのは、愛情表現っ!」

愁君が言った。

「……分かんなかった…。」

私は言った。

単に抱きついてるだけだと思ってた。
(どんだけ…)

「うん。そう思ってた。」

愁君が言った。

「愁君、
夢璃の事が好きだったんだ…。」

「今も好きなんだってば!」

愁君が言う。

「…うん。」

「…俺と付き合って!」

愁君が言った。

「…え…どうしよう…。」

私は言った。

好きとか…分かんなくて。

「返事は、まだいいから…。
ゆっくり、考えてからでいいよ。」