――愁二――

「夢璃だよ?」

「うん…。夢璃だよ。」

夢璃が言った。

不思議そうな顔をしている。


あまりの鈍感?天然?さに
笑いがこみ上げてきた。

「夢、璃っ…。」

笑っていると、

「愁君ー…。」

夢璃が涙目になって言った。

…えっ…!?

「夢璃、違うっ!
俺が好きな人が…、夢璃っ…!」

俺は言った。

「…………。」

夢璃が黙った。

「……夢璃?」

夢璃が完全止まってる。

「ん……?」

「…な…、嘘?」

「本当っ♪」

俺は即答した。

「嘘だ……。」

夢璃がまた言う。

「本当だってっ…!
ずっと夢璃が好きだったんだよ?」

俺は、言った。