「夢璃、かりるっ!」

俺は言った。

「「えっ…!?」」

みんなの声がそろう。

「おいっ。ちょっと待てよ。」

松山先輩が言う。

「愁二、やっぱ早いと思う。
うん、早いよ。」

智希先輩が言う。

「意味分かんないから。
いってらっしゃい~。」

遥香先輩が言う。

「んじゃ、そういう事でー!」

俺は、夢璃の手をとって廊下に出た。

「え……。
俺の話聞いてんのかお前ーー!!」

智希先輩が
そんな事言ってたけど無視した。

「どこにしようかなー。」

俺が言った。

「何ー?」

夢璃が聞く。

「夢璃が好きな教室は?」

「自分の教室。」

夢璃が言った。

…いやー…。

「それ以外っ!」

「図書室っ!」

そういえば、
朝図書室に来てって言ってたんだった…。