真面目君の綺麗事理論

「…何も隠し事してないよ」

「絶対してる」

「桜楽ちゃんは何も気にしなくていいよ。知らない方がいい事もあるんだから」

「知りたいから聞いてるの!おーしまの事少しでも知りたいから聞いてるの!」


そう言った瞬間おーしまは驚いたような顔をした。

私は自分が何を言ったのか思い出して赤い顔をした。


でも、そこまで言っときながらやっぱいいなんて言えないんだし、いくらでも赤くなってやる。