真面目君の綺麗事理論

大島は街の方を見た。

授業はとっくに終わっている。


あれからどれくらいたったかはわからないけど、2時間くらいは経っているだろうか。


ならそろそろ昼休みくらい?

そして大島は続けた。


「その人にとって世界はどういうふうに見えているのか、どう思っているのか。そう聞くとはやいと思う。色はみんなに合わせて塗る事も簡単だろう。でも世界はそうそう合わせる事は出来ないからね。みんな意見が違うから、だから本当の、自分の思ってる世界を言うと思う」