だらだらと本を読んで、ずっと奥の部屋にいた。 いつの間にか、祖母の呼ぶ声がして、御昼御飯を食べに応接間へ行く。 統子の両親が寝泊まりしている部屋は、応接間への廊下の途中にあったので、父親も呼んで一緒に応接間へ向かった。 昼御飯は素麺だった。 御飯の間は適当に相槌をうつ。 頃合いを見計らって、応接間から出て、奥の部屋に向かった。 統子の心は既に速斗のことで一杯だった。