愛してる。とか言わないで

莉子の誕生日は2月の寒い時で、よく雪が降った。



5月の僕の誕生日に、莉子がくれたのは…



牛乳…



「背伸ばせよ」



だって…



僕は何をあげればいいかな。



7歳の誕生日…



僕が選んだのは、



「これ…莉子がするの?」


髪留めや、リボンを箱いっぱいに入れてプレゼントした。



「そうだよ…これしてたら莉子は男の子に間違われなくてすむよ」



僕は、莉子の髪に髪留めをしてあげた。



「うわぁ…女の子みたい」


と言って莉子は笑った。



その莉子の顔を僕はずっと忘れない。



そう心に決めた。