愛してる。とか言わないで

「友也…」



久しぶりに近くで見る友也だった。



「何してんの…」



友也の髪が風に吹かれてサラサラ揺れて…



私は少しの間、友也を見つめた。



「莉子、学校来てた?なんか最近、姿見なかったけど」



友也は私の隣に座ってそう言った。



「風邪ひいて…」



見え透いた嘘だけど…

本当のことは言えない。



「莉子、今度の休み空いてる?」


友也は少しぎこちなく、私を見た。


友也の言葉は涙が出るほど嬉しかった。



「うん!」



また前みたいに友也と笑い合える日々が戻ってくる…


友也の隣にいてもいいんだ…

その期待と、苦しいほどに胸につかえていた不安から解き放たれて…



ようやく笑えた。