愛してる。とか言わないで

「もう!放っといてよ!楓に関係ないじゃん?だいたい楓になんか私の気持ちわかんないでしょ?恋愛もしたことないくせに!!」



涙腺がゆるくなってしまったのかポロポロ涙が溢れた。


泣き顔を隠すように腕を顔にあてて泣いた。



もう…こんな私なんか消えちゃえばいいのに…



大嫌い。



自己嫌悪が襲いかかって来て、私は爪を立てて自分の腕を掴んだ。



こんな痛みなんでもない…


好きな人に距離を置かれるつらさに比べれば…



楓のつらさに比べれば…



爪を立てた手に更に力を入れた。



その時、楓の手が私の腕に触れ、ゆっくりと腕をほどいた。



顔にあてた腕を外した、その瞬間…



唇に何かが触れた…



目を開けると、楓の顔が目の前にあった。