愛してる。とか言わないで

始業式も終わり、ホームルームを終えて帰る人の流れを非常階段の手すりにもたれて見ていた。


この人混みの中からでも、友也を探し当てることが、私の特技だった。



友也との思い出をひとつひとつ辿りながら、一人泣いた。



もう…私は、友也の隣で笑うことも二度とできなくなるのかな。



非常階段で私が友也に抱きついて始まった。




あの頃は、こんな風に泣いたり悩んだり傷ついたりする日が来るなんて…



思わなかった。



欲張り過ぎたのかなぁ…



友也の笑顔を近くで見てるだけでよかったのに。



もっと好きになって欲しい…


もっと愛して欲しい…



私だけのものになって欲しい…



もっともっと…って



どんどん欲張りになってしまった。