愛してる。とか言わないで

部屋を出る友也を私は追った。



「行かないで…行かないでよ」



このままだと友也と本当に終わりそうな恐怖感に襲われた。



しがみつく私に、



「莉子、これは恋愛とかそういう次元の話じゃないんだ…」



そう言った。



「じゃあなんで友也が行かなきゃならないの?家族や友達でもいいでしょ?」



私の声が家中に響く。



「あいつの腹には子どもがいるんだよ…。相手にはまだ言えないでいるんだよ…親にも。亜美佳自身、結婚迷ってるから…子どもできたとなれば、周りは絶対結婚させるだろうし」



私は息をするのも忘れるほど、ショックを受けた。



「亜美佳は一人で産むことも考えてる…。今の亜美佳を救えるのは、俺だけだから」



友也の目はもう私なんか映ってない。



友也に何も言えず、私は座り込んだ。