愛してる。とか言わないで

友也は見たこともないぐらいに悲しい顔をしていた。


本当は、意地でも別れなければよかったと思っているのかな…



自分が幸せにしてやりたかったとか思ってるんじゃないのかな…



婚約したって知った頃の友也は深く傷ついていたから。



忘れたくて私と付き合ったのに…



こんな状況じゃ私なんか必要ないじゃん。




亜美佳さんさえ出て来なければ、私達はうまくいってたのに。



どうして私達の邪魔するの…?



どうして今さら友也に頼るのよ…



亜美佳さんへの嫉妬が胸の中で渦巻いて、気分が悪くなりそうだった。



「莉子…ちょっとトイレ借りていい?」



友也はそう言って部屋を出た。