愛してる。とか言わないで

亜美佳さんからの電話なんて無視して欲しいなんて…


私にとっては、煩わしいなんて…



知られてしまったら、絶対軽蔑されてしまう…



「莉子…?なんか固まってるけど大丈夫か?」



楓の声で携帯を握り締めたまま固まっている自分に気づいた。



「あ…うん」



楓を見て頷いた。



楓は私の隣に座って、私の肩を抱き寄せた。



「莉子…無理してない?莉子らしくいられないの?彼氏の前で」



楓の温かい腕の温もりと、穏やかで優しい声に心がほどけて、涙が溢れた。



「嫌われたくないって思うから…嫌な自分を見せたくなくて…我慢してるだけなんだけど…」



楓の腕に力が入る。



「我慢しても…苦しいだけで、友也はどんどん遠くに行っちゃう気がするの…」