愛してる。とか言わないで

「同じ部活の…浩也が、なんか勝手に教えたみたいで」



楓が動揺している。



「付き合うの?」



私は、動揺する楓に笑いながら聞いた。



「付き合わないよ…多分」


楓はまたゲームしながら言った。



多分…か。



お菓子に手を伸ばしたが、その手を止めた。



携帯が鳴った。



「…友也」



私はためらいながら、電話に出た。



「もしもし…」



「莉子?この前はごめん…明日会える?」



「…うん」



明日会ってまた…



亜美佳さんから電話があったら、また行っちゃうのかな…


友也は。



私は、友也に会うのが少しずつ怖くなっていた。



自分が気持ちを抑えきれなくなったら、本音をもしぶつけてしまったら…



友也に嫌われてしまう。



苦しんでいる亜美佳さんに嫉妬して、少し憎らしいと思っているなんて…