愛してる。とか言わないで

「嘘…それ食べたぐらいじゃ太らないよ…多分」


楓が私をなだめようと言直す。


私はまたお菓子を口に入れた。


「楓はさ…彼女とか作らないの?」



楓が決してモテないわけじゃないってことは私も知ってる。



でも、楓が付き合ったのは見たことも聞いたこともない。



「別に…今は欲しくないだけ」



楓は無表情でゲームをしながら言った。



「ふうん…健全なんだか不健全なんだか…」



でも楓が女の子といるとこなんて見たら…



ちょっとショックかも。



楓の携帯が鳴った。



「携帯鳴ってるよ?」



出ようとしない楓を不思議に思い、声をかけた。



「うん…」



楓は返事はするけど、出ようとしない。



「出ないの?」



楓の携帯を取った。



「マリカ…って誰?」



楓はすごい勢いで携帯を奪った。