愛してる。とか言わないで

「私だけ見ててよ…他の人なんて見ないでよ…」



私は友也を責め立てた。



「ひどいよ…友也…」



泣きじゃくる私を友也はただ黙って見ていた。



「ごめん…」



このごめんは一体どういう意味なんだろう…



そう思いながら次の言葉を待った。



「嘘ついてごめん…」



友也は静かに話し始めた。


「あれは元カノで…亜美佳っていう…前にも言ったけど。婚約した相手が実は暴力ふるう奴でさ…」



その婚約者との結婚をひかえて、新居で暮らし始めた途端、暴力をふるわれるようになったらしい。



その相談を受けるようになり、友也は放ってはおけなくなり、電話がかかってくる度にああやって外に出て話すようになった。