愛してる。とか言わないで

近くまで来て立ち止まって、言いづらそうに切り出した。



「ちょっと今から出かけなくちゃならなくなったんだけど…」



この一言で、私の涙と感情は一気に溢れた。



「嫌だ…どこに行くの…?」


友也は、黙って立っている。



「あの人のところに行くの?」



友也を見上げると、友也の顔は凍りついた。



「あの人って…」



友也は少しかすれた声で言った。



「あの人だよ…!海に行く日に一緒にいた…あの人だよ」



我慢し続けていた感情は、一度溢れ出してしまうと、止まらなくなってしまう…


「嘘なんて…嘘なんてつかないでよっ!私、目の前にいるのに…あの人のこと想わないでよっ…」



友也はまるで怒られてる子どもみたいに小さくなっていた。