愛してる。とか言わないで

あれからも、まだ私に隠れて電話を取る友也を見る度、抑えきれない苛立ちが襲ってきた。



「夏休み、もう終わるね…」



友也の部屋で、友也のベッドで、友也の腕の中で…



私が呟くと、友也は小さな声で、



「そうだな…」



と返した。



「夏休み最後に映画とか見に行こうよ」



私は、起き上がって友也を見た。



「海はダメだったけどせめて映画ぐらい…」



友也の高校最後の夏休みの思い出に…



私は目を輝かせながら友也の返事を待った。



また。携帯が鳴った…



友也は起き上がって部屋から出て行く。



私が…目の前にいるのに。


どうして電話のむこうのあの人が大切なの…?



どうして嘘つくの?



どうして…