愛してる。とか言わないで

友也はしばらく黙ったまま…


何かに迷っているような顔で私を抱きしめている。



「なんかさ…親戚の人が急に倒れて。病院行かなきゃならなくてさ…。親に叩き起こされてそのまま車乗せられて行ったから…連絡する時間なくて」



嘘…



友也は、駅前にいたもん。


女の人と歩いていたもん…


私は、うつ向いたまま黙りこんだ。



嘘は嫌だよ…



そう言えたらどんなに楽になれるだろう。



私は、涙を必死にこらえた。



「そっか…親戚の人は大丈夫…?」



友也は、私の顔を見ない。


「うん。もう大丈夫だって…」



だから私の涙にも気づかない。