愛してる。とか言わないで

「腹筋割れてるし…」



私は、楓の腹筋を触った。


「やめろよ、突然…」



あり得ないほどの驚き様にこっちがびっくりした。



「ごめん…」



私を見て楓は、



「あ…ごめん…ちょっと。もうかなりきてるから」



きてる…?



「…暑さがね…」



暑さのせいか楓は真っ赤だ。



「のぼせた…?大丈夫?」


私が覗き込むと、楓は、



「や…ほんと大丈夫だから…覗き込まないで」



そう言って海へ向かって走って行った。



私は楓の後を歩きながら追いかけた。



変な楓…



私は持ってきた浮き輪に入って、海の中の楓のところへと近づいた。



「莉子、溺れるなよ…」



楓は私の浮き輪をクルクル回しながら言った。



「目が回る…」



私は笑いながら言った。