愛してる。とか言わないで

「今日会える…?」



不安を追い払うように、友也に聞いたが、



「今日はちょっと無理…また連絡する」



返って来た答えに打ちのめされた。




楓はしばらく部屋から出ていたが、電話が終わった頃に戻って来た。



私の泣き腫らした顔をジッと見て、急にニッと笑った。



「よし!!海行くぞー!」


楓の言葉に私は呆然としていると、



「行くぞ!」



と言って楓は私のカバンを持って、私の手をひいて部屋を出た。



「ちょ、ちょっと…私、こんな顔だし」



慌てる私に、



「どうせ海入ったら化粧なんてとれるんだから」



そう言って階段を降りた。