愛してる。とか言わないで

楓はいつも静かに話を聞いてくれる。


アドバイスとか大袈裟な励ましとか…


そういうのは一切ない。



だからと言って、いい加減でもない。



楓は、私が話すことで自分の気持ちの整理をしていることを知ってるから。



話を聞いてもらえたら、案の定、私は元気になって…


「やっと海行けるんだよ。友也が海って…全然想像つかないんだけど」



笑う私を楓も笑いながら見てる。




「楓ってさすが幼なじみなだけあるよねー」



感心している私に楓は少し冷めた声で呟いた。



「そんなことないよ…」



楓の表情の変化に気づきもしないで、私はただ喋り続けた。



「私の扱い慣れてる感じ?」