愛してる。とか言わないで

「お、伸吾。悪かったな」


誰…?



「那美ちゃんだよね…?ごめんね急に」



伸吾は軽く頭を下げると立ち去って行った。


用事があるのはこの人か…


「何ですか?」


制服の着崩した感じといい、仕草にしゃべり方といい…

ヤバそう。

遊び慣れてそうだし。



「いや、俺…那美ちゃんのこと前からいいなぁって思ってたんだよね〜。彼氏とかいるの?」



前から…って。



私、この人知らない…



「いませんけど」

なんか文句ある?


今の私にその質問はキツイ。



「じゃあ付き合ってくれない?俺と」



なんで?



と言いたいとこだけど。



こんな寂しい時にこんなこと言われたら…



「彼女とかいませんよね?」


「いないから告ってんじゃん」



軽く頷いて、笑いながらその人は答えた。