愛してる。とか言わないで

「なんで?」



細かい事情とか話す気にもなれなかった。そもそも、彼女がいる人と付き合ってましたとか…莉子には言えないわ。


「んん、色々…」



莉子はそれ以上詮索しなかった。



ただ、



「1回ぐらい会ってみたかったな…」



そう言っただけだった。



私だって紹介したかったよ…



『私の彼氏』だって…



でも所詮私は浮気相手。



「伸吾…だっけ?見に行ってみようよ」



私は莉子に笑って言うと、二人でなんだか少しウキウキしながら隣のクラスへ向かった。



隣のクラスのドアに隠れて教室を覗いた。



「どれ…?」



私は小声で聞いた。



「あの…机に座って笑ってる…あ、今立った」



あれが伸吾…


「ふうん」