愛してる。とか言わないで

立ち去るべきか、悩みつつ…


上辺だけで話しても、きっとこの人はダメなんだな…と感じた。



「でも、莉子の話聞いてると、まるで友也先輩に付き合ってもらってる…って感じで。莉子は、結局ずっと片思いしてたのかな…なんて思ったけど」



少し友也先輩に近づいた。


友也先輩が私に顔を向ける。



「意外と本気で好きだったんですね…」



莉子に目を向けた。


友也先輩は小さな声で、


「好きだったよ…。好きっていうかむしろ…愛してた」


寂しそうに、悔しそうに…ポツリと言った。


友也先輩の言葉に、自分の気持ちが重なった。



涙が出ちゃいそう…



私は莉子を見たまま、



「それ、今からでも伝えれば、戻って来るかもしれませんよ?」


自分の気持ちごまかす為にイタズラっぽく言った。



友也先輩は真面目な顔で…


「莉子の笑顔が好きだったのに、俺は莉子から笑顔を奪うばっかりで…泣かせてばっかりだったから」


笑顔一つ見せず、この恋の傷も後悔も全て真っ向から受け止めにかかっている。